更新日:2023年1月30日
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海の生きものであるサンゴが作り上げたサンゴ礁が、そのままの形で陸になった島、喜界島。
喜界島は、生まれたての島です。といっても10万年前の話なのですが・・。しかし、地球の歴史からみれば、喜界島は生まれたての島なのです。なぜかって?
地球の歴史46億年を1年と見たとき、喜界島が生まれたのは、大みそかの12月31日の午後11時48分です。年が明ける直前に、喜界島は生まれたからです。(ちなみに、大陸からわかれた日本列島が、今の場所にたどり着いたのは12月30日午後5時32分の出来事です。)
空から見た喜界島
ゴマの国内最大の産地の喜界島。
喜界島のゴマの特徴は、カルシウムなどのミネラル分が含まれていることです。その理由の一つに、喜界島の土と関係があるといわれています。喜界島の土は、サンゴからできています。サンゴには、カルシウムが多く含まれることから、ここに、ゴマと、サンゴでできた大地「喜界島」とのつながりを見ることができます。
サンゴの石垣に立てかけて干されているゴマ
サンゴの石は、喜界島の海岸で簡単に手に入ります。また、それほど固くないのでいろいろな形に削ることができます。そのため、家をめぐらせる石垣に利用されています。
喜界島の東側(太平洋側)は、高さ150メートルから200メートルの崖が続いています。この崖は、サンゴ礁をそのまま持ち上げた地球のダイナミックな動きが造り上げました。
崖の下にある集落の一つ、阿伝集落では、昔から野菜などの園芸作物が栽培されてきました。一方で、喜界島のように四方を海に囲まれ一年中風が吹きつける所では、園芸作物の栽培は難しいと考えられています。
では、なぜ阿伝集落では昔から園芸作物の栽培が行われてきたのでしょうか?
その理由の一つに、阿伝集落の西にそびえる崖が天然の「防風垣」となって冬の強い季節風を防いでいるためと考えられます。
阿伝集落の後ろにそびえる崖
ジオパークの、ジオとは大地、パークとは公園のことです。公園といってもブランコとかがあるような公園ではありません。
普段私たちは、足元にある大地のことを意識することはありませんが、喜界島の身近な暮らしにある、例えばサンゴの石垣、喜界島の土ができる野菜や果物、湧き水を使った焼酎などあらゆるものが大地とつながっています。
喜界島の大地の特徴は、世界でもトップのスピードで海から持ち上がってできたサンゴ礁からできていることです。この喜界島の特徴であるサンゴ礁の大地と喜界島の身近なものとのつながりを知り、喜界島の新しい価値に気づき、これからも守っていこうという意識を高める場所がジオパークです。
ジオパークの認定を受けることで、喜界島がジオパークという冠をかぶり、島外からより多くの方が訪れたくなるような島、そして喜界町の皆様がさらに喜界島に誇りを持ち、子や孫の世代が住んでよかったと思える「元気な島」を実現するためにジオパークを目指しています。
喜界島のジオとつながる物語をご紹介します。
「ジオの恵みと喜界島」(PDF:293KB) 「広報きかい」令和3年8月号 連載「ジオと喜界島」より
「ジオと集落」(PDF:446KB) 「広報きかい」令和3年9月号 連載「ジオと喜界島」より
「ジオと阿伝集落」(PDF:427KB) 「広報きかい」令和3年10月号 連載「ジオと喜界島」より ここの場所
「ジオとお酒」(前編)(PDF:155KB) 「広報きかい」令和3年11月号 連載「ジオと喜界島」より
この巨岩は、どこからきたのだろう?(PDF:204KB) ここの場所
あ、海に落としてしもーた。(PDF:210KB) ここの場所
太平洋戦争のときのもう一つの飛行場(PDF:188KB) ここの場所
「ジオとお酒」(後編)(PDF:471KB) 「広報きかい」令和3年12月号 連載「ジオと喜界島」より
「ジオと在来種の作物と農業」(PDF:205KB) 「広報きかい」令和4年1月号 連載「ジオと喜界島」より
砂浜のほとんどない喜界島で、島唄の舞台となった塩道長浜(PDF:127KB) ここの場所
「ジオと遺跡」(PDF:194KB) 「広報きかい」令和4年2月号 連載「ジオと喜界島」より
「海から上がってきたのか?」はたまた「山から落ちてきたのか?」(PDF:179KB) 海からの岩の場所 山からの岩の場所
「ジオと未来」(PDF:386KB) 「広報きかい」令和4年3月号 連載「ジオと喜界島」より
サンゴ礁の岩でできた海岸に生える植物(PDF:192KB) ここの場所
昔から島の外と行き来のあった喜界島(PDF:146KB) 昔の集落の跡の場所
サンゴ礁の記憶を巡る旅(喜界空港の看板)(PDF:4,797KB)
サンゴ礁の記憶を巡る旅(湾港の看板)(PDF:7,961KB)
今を生きる豊かなサンゴ(JPG:1,798KB) ここの場所
サンゴが積み重ねってできたサンゴ礁の化石(JPG:1,865KB) ここの場所
目の前に広がるプリンのような台地(JPG:1,298KB) ここの場所
泥の海からサンゴの海へ(JPG:2,038KB) ここの場所
喜界島の国立公園内の景勝地・観光スポットと島の人の暮らしが垣間見れる集落を、奄美群島認定エコツアーガイド(外部サイトへリンク)と巡る自転車ツアーです。
自転車は、電動アシスト付きのE-サイクルを使いますので無理なく楽しめます。
「サンゴ留学」とは、高校生が3年間を喜界町が指定する寮に入り、鹿児島県立喜界高等学校に通いながら、喜界島サンゴ礁科学研究所で喜界島をフィールドにさまざまな分野を【まなぶ】留学制度です。
詳しくは、こちらをご覧ください。
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