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更新日:2024年3月8日

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隆起サンゴ礁上植物群落のフィールドワークを行いました。

寺田仁志先生

国指定天然記念物『喜界島の隆起サンゴ礁上植物群落』のフィールドワークを、寺田仁志先生を招き3月3日(日曜日)に行いました。
寺田先生は、荒木中里遊歩道一帯を国指定天然記念物に導いた第一人者です。今回は、情報発信の起点となる島内ガイドさんや学校の先生を対象にして、国の天然記念物となっている荒木中里遊歩道の植生を観察しました。
喜界島をとりまく海岸線の隆起サンゴ礁は、強い潮風と夏の乾燥で植物にとっては非常に過酷な環境です。それでも植物は、波しぶきがかかる海際から背の低いイソマツやイソフサギが生え、内陸に向かうにつれてテンバイ(テンノウメ)やコウライシバなど植物の種類を徐々に増やしながらサンゴ礁をおおっていきます。さらに内陸側にはクサトベラなど背が高くなる植物が少しずつ増えはじめ、アダン、ユウナ(オオハマボウ)、ハマカシ(アカテツ)などへと移り変わり、隆起サンゴ礁上に森がつくられています。
この海際から森まで続く植生の移り変わりが良好にみられるのが、荒木中里遊歩道一帯の国指定天然記念物『喜界島の隆起サンゴ礁上植物群落』です。全国的に見ても、このような隆起サンゴ礁上の一連の植生分布が残っている場所はほとんどないそうです。
皆さんは、遊歩道を訪れたことがありますか?あの、海と空と島の大地が溶け込むホッとする風景には、国の天然記念物になる理由がありました。
今年、荒木中里遊歩道一帯が国の指定を受けて10年を迎えます。町民向けの講演会やフィールドワークを予定していますのでお楽しみにお待ちください。

イソマツ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コウライシバ

kouraishiba

アカテツ

 

お問い合わせ

喜界町教育委員会事務局生涯学習チーム埋蔵文化財センター

〒891-6223 鹿児島県大島郡喜界町大字滝川1203

電話番号:0997-55-3308

ファックス番号:0997-55-3318

メールアドレス:maibun@town.kikai.lg.jp

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